【管理人コラム】 暮らしにアロマを  〜万能アロマ・ハッカ油〜

コラム

こんにちは、はぴらきです。

コラムで最初に取り上げるのは「ハッカ油」です。

実は先日、うかがった場所がさわやかな香りにつつまれていてとても気持ちがよかった、という経験をしました。

そこではハッカ油をまめに使っているそうです。

ハッカといえば夏のイメージでしたが、夏場でなくてもハッカはリフレッシュ効果に使えると改めて感じたできごとでした。

アロマテラピーが巷にあふれている中、「なぜわざわざハッカ油ですか?」といわれそうですが、ハッカ油を初回に取り上げたのは、まずは「入手しやすく、簡単に取り入れやすい」からです。

ドラッグストアでも20mlで500円ほどから購入できますね。

ハッカについて

ハッカ(薄荷)は、かつて日本産が世界の需要の9割と世界に誇る農産物でした。

そのなかでも有名だったのは北海道の北見。

世界市場の7割を押さえたといい、一種のゴールドラッシュのような状況だったといいます。

【ハッカの語源由来】ハッカの「薄荷(ハクカ)」の転訛。漢名「薄荷」の由来は、ハッカの葉を蒸留してハッカ油を採ると、わずかな量にしかならず、運ぶ時に荷が少なくて済むところからといわれるが定かでない。
出展元:© 語源由来辞典

ハッカとミントはどう違う?

 

ミント(mint)はシソ科ハッカ属の総称で、600種類以上あります。

ハッカはミントの和名です。広い意味でこれらミントすべてがハッカといえます。

また、ミントの1種である「ニホンハッカ」をさすこともあります。

 

ミントは大きく分けると「ペパーミント系」「スペアミント系」があります。

 

ニホンハッカ(和種薄荷(わしゅはっか)、和ハッカ)は、メントールが多く、香りが強いペパーミント系です。

スペアミント系は香りが比較的弱く、甘い香りが特徴です。

スペアミントの香りの主体はl-カルボンです。

 

パーミントのメントールやスペアミントのカルボンは、いずれも脳の中枢神経に作用して疲れを取ります。古来より、ミント系の精油は緊張緩和、神経を鎮めるなどに使われてきました。

何に使いたいかでミントとハッカを使い分けてみてはいかがでしょうか。

癒しや気持ちを鎮めるためのアロマ効果を考えるのでしたらスペアミントやペパーミントの精油(エッセンシャルオイル)を日常的に使ったり、より強めの香りでの効果を期待するならハッカ油がおすすめです。

 

ハッカ油とは

ハッカやミントといえば、特有のスーッとするさわやかな香りですね。
この成分は、ハッカ草に含有する「ハッカ油」と言う精油のこと。
しかも、ハッカ油はハッカ草の1〜2%の含有量しかないので、実はとても貴重なのですね。

 

ハッカ脳

ハッカ、特に日本の和薄荷(和ハッカ)は、気候風土が栽培に適していることから北海道の北見市でハッカ産業が栄えました。

和ハッカから、ハッカ脳を析出することが目的でした。

 

ハッカ脳は、ハッカの結晶のことです。

無色の針状で、ℓメントール分を約99%含有しています。

 

ハッカ油

ハッカ油は、このようにしてハッカ脳の副産物として生産されていました。

ハッカの生葉を刈り取って乾かし水蒸気蒸留すると、黄緑色の精油が採れます。

冷却して再結晶させ精製してハッカ脳と、その残りの透明なハッカ油ができます。

 

天然ハッカと合成ハッカ

天然ハッカ

前述したように天然ハッカは、ハッカ油ハッカ脳の両方が存します。

ハッカ脳は結晶のためほぼ100%の「ℓ-メントール」ですから、成分は変わりません。ただし、精油の場合、その年の気候で微量に成分差が生じます

また、農作物であるため作業効率やコスト面などに影響され、価格の不安定さが問題でした。

 

合成ハッカ

野依良治博士(2001年ノーベル化学賞受賞)が「不斉合成」という技術を発明し、1983年にはメントールの量産化に成功しました。

合成ハッカは、このように化学反応でできるハッカです。

現在は、市場の9割は合成ハッカだそうで、医薬品、食品、香料・化粧品等などに使われています。

合成でつくられるのは「ハッカ脳」です。

1950年代から輸入品の進出や合成品が出回りはじめ、現在は9割が「合成ハッカ」といわれます。

 

 

※食品添加物法では合成によって造られた「ハッカ脳」も精油から析出された「天然のハッカ脳」も差異は設けずどちらも指定香料と位置づけられています。

出展元:北見ハッカ通商/ハッカの成分より

 

グレードについて

また、食品グレード(食品添加物)のハッカ油もメーカーにより取り扱っていますので、そのグレードに限って口に入っても安全な特別の使い方ができます。

天然の和種ハッカを使ったハッカ油は“食品添加物”と表記されています。

お掃除などには市販のお手頃なハッカ油を、紅茶にハッカを入れるハッカティなどは食品グレードのハッカ油を使うなど使い分けましょう。

また、日本薬局方薬グレードのものもあります。

 

ハッカ油の使い方

ハッカ油は万能に使えるとても便利なアロマオイルです。

普段のお掃除や虫よけ、消臭・除菌、そしてスキンケアにもいろんな用途で使えます。

まずは気軽にお掃除や洗濯に使ってみましょう

管理人も気軽に夏場のお風呂に重曹や塩とともに1~2滴いれて入浴剤として使ったり、お掃除の水拭きにときバケツの水にポトリと落としたりします。

洗濯のときは、洗濯機の洗いの時に数滴落とすと干すときにさわやかな香りが楽しめ、なおかつ消臭・除菌効果も。

 

眠気覚ましに

別名でハッカは「目草」「目張り」「目覚め草」などと呼ばれて、昔から目が疲れたときに葉をもんでまぶたをなでてつかっていたそうです。

ハンカチに1敵落としたり身の回りの小物に垂らしたり、スプレーして香りを吸い込みます。

ミニタオルやティッシュなどに垂らして社内に置くだけで、ドライブ中のイライラも解消します。

風邪や花粉症対策に

鼻の中にほこりなどの異物を外に押し出す「線毛」という小さな産毛があります。ウイルスや細菌を咳や痰として体外に押し出したり、胃に送って胃酸で無毒化したりしますが、乾燥する冬場など動きがわるくなり、感染を招きやすくなります。

ハッカ油のなかのメントール成分は、「線毛」の働きを活発にしてくれる作用があります。

ハッカ油タオル

ぬるま湯をはった洗面器に、ハッカ油を7、8滴たらします。タオルをひたして軽く絞り、寝室にかけます。

ハッカマスク

 

マスクをして寝るだけでも、口の中の乾燥を防ぎます。そこにハッカ油をスプレーした「ハッカ油マスク」は、「線毛」の働きを倍増させてくれます。

霧吹きに水を入れハッカ油を1滴たらして混ぜ、マスクに2~3回スプレーします。

虫よけに「ハッカ油スプレー」

 

 

無水エタノール10mlにハッカ油を5~10滴たらしてよく混ぜます。

そこに90mlの水を入れ、スプレーボトルに入れて混ぜ合わせます。

ハッカ油はポリエチレン製のものはが溶かす作用があるため、ポリエチレン製はさけます。素材がわからないときはガラス製のものを使うと安全です。

蚊よけに網戸にスプレーするほか、公園や屋外の虫の多い場所などでぜひ試してみてください。

 

害虫駆除にも

 

害虫対策には、ハッカ油スプレーよりもハッカ油の量を増やします。

水50mにハッカ油を30滴ほどいれ、さらに50mlほど水を追加して

ゴキブリなどの通り道に、ハッカ油をティッシュやコットンなどに数滴たらして置くのも効果的です。香りが亡くなったら取り換えましょう。

 

消臭効果

ハッカ油は消臭効果が知られています。

生ごみや排水溝、靴箱など匂いが気になる場所に「ハッカ油スプレー」を1プッシュ吹きかけておくと、においとともに雑菌の繁殖をふせいでくれます。

食品添加物レベルのハッカ油は・・・

 

天然のハッカ油は「食品添加物」と表記があれば、飲んでも問題がありません。

200mlの水に1敵のハッカ油をたらして食後の即席マウスウォッシュや使ったり、うがいにいかがですか?

紅茶にほんの少し入れれば、ミントディとして楽しめます。

まな板の殺菌にも最適。香りの除菌としても効果的。ハッカ油自体は42~43℃で昇華します。

 

万能だからこそ! 安全に使うためのルール

ペットがいる場合

 

猫はハッカ油の成分が苦手なので、猫を飼っている方は、猫がいるところでハッカ油を使用しないほうがよいかもしれません。

使い過ぎに注意

清涼感が癖になってつい多めに使いたくなりますが、使い過ぎは肌のトラブルのもとです。
入浴剤として使う場合など肌に触れる場合、気を付けましょう。
特に原液をつけるのは避け、また目や鼻など粘膜にふれると刺激が強いので付着しないようにします。

まとめ

1 ハッカについて
2 ハッカとミントはどう違う?
3 ハッカ油とは
4 ハッカ油の使い方
(1) まずは気軽にお掃除や洗濯に使ってみましょう
(2) 眠気覚ましに
(3) 風邪や花粉症対策に
(4) 虫よけに「ハッカ油スプレー」
害虫駆除にも
(5) 消臭効果
(6) 食品添加物レベルのハッカ油は・・・
5 万能だからこそ! 安全に使うためのルール
(1) ペットがいる場合
(2) 使い過ぎに注意

 

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